電磁気単位では見抜けない例難関大レベル

極板間の引力で 12 を落とす

問題

電荷 ±Q をたくわえた平行板コンデンサーの極板間の電場の強さが E である。片方の極板が受ける力の大きさ F を求めよ。

ありがちな答えF=QE

答えの単位で検算する

手順1 求めたい量の単位を確かめる

求めたいのは力 F。単位は N(= kg·ms2)。

使える量の単位:

手順2 答えの右辺に単位を当てはめる

数字の係数(2、12、π など)は単位をもたないので無視します。

[QE] =C·Vm=kg·ms2 ○ 一致
手順3 比べる

単位は kg·ms2 で合っています。でも、この答えは間違いです。次元解析では見つけられない種類のミスです。

どこで間違えやすいか

極板間の電場 E は両方の極板がつくったもの。片方の極板が受けるのは、もう片方の極板がつくる電場(E の半分)による力だけ。

正しい答え

正しい答えF=12QE
[QE] =C·Vm=kg·ms2 ○ 一致
どうやって見つけるか
係数の間違いは単位では見つかりません。「その電荷に力をおよぼしている電場は、どの電荷がつくったものか」を考えると防げます。自分自身がつくる電場から、自分は力を受けません。
単位の検算は、こうした確かめ方とあわせて使いましょう。

コンデンサーのほかのミス

コンデンサーの検算のコツ

C=QV、エネルギーは 12CV2(J)。CV は電荷(C)なのでエネルギーではありません。ε₀ の単位は Fm なので、容量 F を作るには長さを1つかける必要があります。時定数 RC は秒になります。

→ コンデンサーのミスをまとめて見る

→ 力の単位の意味を調べる → 検算のやり方