電圧・電位の単位 ボルト(V) の意味|基本単位で表すと
答えが電圧・電位なら、右辺の単位は (= ) になっているはず。ならなければ、どこかが間違っています。
関連するミス例:ホール電圧で試料の厚さを忘れる、誘導起電力で時間をかけてしまう、動く導体棒の起電力で長さをかけ忘れる、点電荷の電位で r² で割る
- 電圧・電位を言葉でどう言い表すか
- その言葉を単位に置き換えると、なぜ V になるのか
- V のいろいろな書き方と、その根拠になる公式
電圧・電位とは? 言葉で意味をつかむ
電圧・電位とは 1 C の電荷が2点の間を移動するときに得る(または失う)エネルギー。電気を押し出す「高さの差」。
言葉の式に出てくるそれぞれの言葉は、すでに単位がわかっている量です。言葉を単位に置き換えてみましょう。
| 言葉 | 何の量か | 単位 |
|---|---|---|
| 電荷が得る(失う)エネルギー | エネルギー・仕事・熱量 | |
| 電荷 | 電荷(電気量) |
1 C の電荷が 1 J のエネルギーを得る(失う)ときの電圧が 1 V。
基本単位までたどる
言葉の式に出てきた量も、さらに言葉の式で分解できます。速度 → 加速度 → 力 → エネルギー・仕事・熱量 → 電荷(電気量) → 電圧・電位 の順にたどると、すべて基本単位(m・kg・s・A・K・mol・cd)だけで表せます。
前提:速度・加速度・力・エネルギー・仕事・熱量・電荷(電気量)の単位(知っていれば飛ばしてOK)
V の別の書き方
同じ量でも、使う公式によって単位の見え方が変わります。どれも基本単位にすると一致します。
| 書き方 | 根拠になる公式 |
|---|---|
| 電圧と仕事 | |
| オームの法則 | |
| 電力 | |
| コンデンサーの電気量 | |
| ファラデーの電磁誘導の法則 | |
| 自己誘導 |
電圧・電位が出てくる公式
- 電圧と仕事:
- オームの法則:
- 電力:
- コンデンサーの電気量:
- コンデンサーのエネルギー:
- 一様な電場と電圧:
- ファラデーの電磁誘導の法則:
- 自己誘導:
- ホール電圧:
- 電圧・電位とは、1 C の電荷が2点の間を移動するときに得る(または失う)エネルギー。電気を押し出す「高さの差」。
- 言葉の式 電圧・電位 = 電荷が得る(失う)エネルギー ÷ 電荷 を単位に置き換えると 。
- 基本単位だけで書くと 。
練習問題:分子と分母を見きわめる
問題文には単位が書いてあります。計算はしなくてかまいません。どの単位が分子(上)に、どの単位が分母(下)に来るかだけを考えて選んでください。
問1電圧・電位は「電荷が得る(失う)エネルギー ÷ 電荷」で求められます。「電荷が得る(失う)エネルギー」[]、「電荷」[] のとき、電圧・電位の単位はどれ?
答えと解説
正解:C
かける量(電荷が得る(失う)エネルギー)の単位が分子、割る量(電荷)の単位が分母に来ます。まとめると = 。
問2オームの法則 を使います。R 「電気抵抗」[]、I 「電流」[] のとき、電圧・電位 V の単位はどれ?
答えと解説
正解:B
式を V について解くと 。分子・分母にそれぞれの単位を入れると = 。
問3電圧・電位 = 電荷が得る(失う)エネルギー ÷ 電荷 です。「電圧・電位」[]、「電荷」[] のとき、「電荷が得る(失う)エネルギー」の単位はどれ?
答えと解説
正解:D
言葉の式を「電荷が得る(失う)エネルギー」について解き直すと「電荷が得る(失う)エネルギー = 電圧・電位 × 電荷」。単位を入れると = 。