電磁気定番問題

内部抵抗のある電池で、外部抵抗が消費する電力を、単位と代入で検算する

問題

起電力 E、内部抵抗 r の電池に、抵抗値 R の抵抗をつなぐ。抵抗 R で消費される電力 P を求めよ。

答えP=E2R(R+r)2

答えが出たら、提出する前に2つの方法で確かめます。① 単位で式の形を確かめ、② 特別な値の代入で中身を確かめます。

① 答えの単位で確かめる

求めたいのは仕事率・電力 P。単位は W(= kg·m2s3)。

使う量の単位:

足し算・引き算でまとめた部分((R+r))は、中の項の単位がそろっているので、1つの量として扱えます。

[E2R(R+r)2] =V2·ΩΩ2=kg·m2s3 ○ 一致

単位は kg·m2s3 で一致しました。ただし、これだけでは係数や符号、sin と cos の取り違えはわかりません。

② 特別な値を代入して確かめる

答えがすぐにわかる極端な場合を考え、式に代入して同じ結果になるかを確かめます。

1r = 0(理想的な電池)○ 合う
式に代入するとP=E2R
物理的には内部抵抗がなければ、P=V2R そのものになるはず
2R = 0(導線でショート)○ 合う
式に代入するとP=0
物理的には抵抗のない導線では、電流が流れても熱は出ないはず
3R → ∞(何もつながない)○ 合う
式に代入するとP → 0
物理的には電流が流れないので、電力は 0 のはず

どの場合も、物理的に正しい結果になりました。単位と代入の両方を通った答えは、かなり信頼できます。

単位は合うのに間違っている答えを、代入で見抜く

ありがちな答えP=E2r(R+r)2
[E2r(R+r)2] =V2·ΩΩ2=kg·m2s3 ○ 一致

単位は合っているので、①だけでは見抜けません。そこで r = 0(理想的な電池) を代入すると、

r = 0 を代入すると P = 0。理想的な電池につないだ抵抗が、まったく電力を消費しないことになります。これは内部抵抗 r で消費される電力の式です。

この問題の検算のコツ

R = 0 でも R → ∞ でも 0 になるので、その間のどこか(実は R = r)で電力が最大になる、ということも読み取れます。

ほかの定番問題

→ 代入で検算する方法と、問題の一覧 → 仕事率・電力の単位の意味