電磁気定番問題

RC回路でコンデンサーを充電するときの電気量を、単位と代入で検算する

問題

起電力 E の電池、抵抗値 R の抵抗、電気容量 C の、電荷のないコンデンサーを直列につなぎ、時刻 t = 0 にスイッチを入れる。時刻 t でのコンデンサーの電気量 q を求めよ。

答えq=CE(1−e−tRC)

答えが出たら、提出する前に2つの方法で確かめます。① 単位で式の形を確かめ、② 特別な値の代入で中身を確かめます。

① 答えの単位で確かめる

求めたいのは電荷(電気量) q。単位は C(= A·s)。

使う量の単位:

[CE(1−e−tRC)] =F·V=A·s ○ 一致

指数関数の肩 tRC は、単位が消えていなければいけません。

[tRC] =sΩ·F=1 ○ 一致

単位は A·s で一致しました。ただし、これだけでは係数や符号、sin と cos の取り違えはわかりません。

② 特別な値を代入して確かめる

答えがすぐにわかる極端な場合を考え、式に代入して同じ結果になるかを確かめます。

1t = 0(スイッチを入れた瞬間)○ 合う
式に代入するとq=0
物理的にははじめは電荷がないので 0 のはず
2t → ∞(十分に時間がたった)○ 合う
式に代入するとq → CE
物理的には電流が止まり、コンデンサーの電圧は E。q = CV から CE になるはず
3R → 0(抵抗がない)○ 合う
式に代入するとq → CE
物理的には電流を妨げるものがないので、一瞬で充電が終わるはず

どの場合も、物理的に正しい結果になりました。単位と代入の両方を通った答えは、かなり信頼できます。

単位は合うのに間違っている答えを、代入で見抜く

ありがちな答えq=CEe−tRC
[CEe−tRC] =F·V=A·s ○ 一致

単位は合っているので、①だけでは見抜けません。そこで t = 0(スイッチを入れた瞬間) を代入すると、

t = 0 を代入すると q = CE。スイッチを入れた瞬間に、もう満タンになっています。これは放電のときの式です。

この問題の検算のコツ

指数関数の肩(ここでは tRC)は単位がそろって消えているはず。RC が秒になることを確かめておくと、肩の書き間違いも見つかります。

ほかの定番問題

→ 代入で検算する方法と、問題の一覧 → 電荷(電気量)の単位の意味