吸収線量の単位 グレイ(Gy) の意味|基本単位で表すと
答えが吸収線量なら、右辺の単位は (= ) になっているはず。ならなければ、どこかが間違っています。
- 吸収線量を言葉でどう言い表すか
- その言葉を単位に置き換えると、なぜ Gy になるのか
- Gy のいろいろな書き方と、その根拠になる公式
吸収線量とは? 言葉で意味をつかむ
吸収線量とは 物質 1 kg あたりが吸収した放射線のエネルギー。
言葉の式に出てくるそれぞれの言葉は、すでに単位がわかっている量です。言葉を単位に置き換えてみましょう。
| 言葉 | 何の量か | 単位 |
|---|---|---|
| 吸収したエネルギー | エネルギー・仕事・熱量 | |
| 物質の質量 | 質量 |
物質 1 kg が 1 J のエネルギーを吸収したときの吸収線量が 1 Gy。
基本単位までたどる
言葉の式に出てきた量も、さらに言葉の式で分解できます。速度 → 加速度 → 力 → エネルギー・仕事・熱量 → 吸収線量 の順にたどると、すべて基本単位(m・kg・s・A・K・mol・cd)だけで表せます。
前提:速度・加速度・力・エネルギー・仕事・熱量の単位(知っていれば飛ばしてOK)
Gy の別の書き方
同じ量でも、使う公式によって単位の見え方が変わります。どれも基本単位にすると一致します。
よくある間違い:同じ単位でも別の量
次の量は 吸収線量 と次元 [L² T⁻²] が同じです。単位が一致しても意味が違うことがあるので、検算のときは「何を表す量か」も確かめましょう。
吸収線量が出てくる公式
- 吸収線量とは、物質 1 kg あたりが吸収した放射線のエネルギー。
- 言葉の式 吸収線量 = 吸収したエネルギー ÷ 物質の質量 を単位に置き換えると 。
- 基本単位だけで書くと 。
練習問題:分子と分母を見きわめる
問題文には単位が書いてあります。計算はしなくてかまいません。どの単位が分子(上)に、どの単位が分母(下)に来るかだけを考えて選んでください。
問1吸収線量は「吸収したエネルギー ÷ 物質の質量」で求められます。「吸収したエネルギー」[]、「物質の質量」[] のとき、吸収線量の単位はどれ?
答えと解説
正解:B
かける量(吸収したエネルギー)の単位が分子、割る量(物質の質量)の単位が分母に来ます。まとめると = 。
問2等価線量 を使います。H 「等価線量」[]、 「個数・無次元数」[単位なし] のとき、吸収線量 D の単位はどれ?
答えと解説
正解:B
式を D について解くと 。分子・分母にそれぞれの単位を入れると = 。
問3吸収線量 = 吸収したエネルギー ÷ 物質の質量 です。「吸収線量」[]、「物質の質量」[] のとき、「吸収したエネルギー」の単位はどれ?
答えと解説
正解:A
言葉の式を「吸収したエネルギー」について解き直すと「吸収したエネルギー = 吸収線量 × 物質の質量」。単位を入れると = 。