電磁気高校物理・化学で出てくる

クーロンの法則の比例定数の単位 N·m2C2 の意味|基本単位で表すと kg·m3A2·s4

N·m2C2=kg·m3A2·s4
次元 [M L³ T⁻⁴ I⁻²]
検算のポイント

答えがクーロンの法則の比例定数なら、右辺の単位は N·m2C2(= kg·m3A2·s4) になっているはず。ならなければ、どこかが間違っています。

このページでわかること
  • クーロンの法則の比例定数を言葉でどう言い表すか
  • その言葉を単位に置き換えると、なぜ N·m2C2 になるのか

クーロンの法則の比例定数とは? 言葉で意味をつかむ

クーロンの法則の比例定数とは 2つの電荷が及ぼし合う力の強さを決める定数。

言葉の式
クーロンの法則の比例定数 = 及ぼし合う力 × (電荷の間の距離)² ÷ 片方の電荷 ÷ もう片方の電荷

言葉の式に出てくるそれぞれの言葉は、すでに単位がわかっている量です。言葉を単位に置き換えてみましょう。

言葉何の量か単位
及ぼし合う力力N
電荷の間の距離長さm
片方の電荷電荷(電気量)C
もう片方の電荷電荷(電気量)C
[クーロンの法則の比例定数] =N×m2÷C÷C
   =N·m2C2
   =kg·m3A2·s4

言葉の通りに単位を並べるだけで、N·m2C2 が出てきました。

よくある誤解:クーロンの法則の比例定数に単位はない?
「定数」という名前ですが、単位があります。単位を忘れると、クーロンの法則 F=kq1q2r2 の右辺が力の単位 N になりません。

基本単位までたどる

言葉の式に出てきた量も、さらに言葉の式で分解できます。速度 → 加速度 → 力 → 電荷(電気量) → クーロンの法則の比例定数 の順にたどると、すべて基本単位(m・kg・s・A・K・mol・cd)だけで表せます。

前提:速度・加速度・力・電荷(電気量)の単位(知っていれば飛ばしてOK)

速さは「進んだ距離 ÷ かかった時間」。m を s で割って ms です。

[v] =m÷s=ms

加速度は「1秒あたりに速さがどれだけ変わるか」。速さの ms をさらに s で割るので ms2 になります。

[a] =ms÷s=ms2
力 — 運動方程式 F=ma

運動方程式 F = ma で、質量 kg と加速度 ms2 をかけると kg·ms2。この組み合わせに N(ニュートン)という名前がついています。

[F] =kg×ms2=kg·ms2=N

電荷は「電流 × 流れた時間」。A に s をかけた A·s が C(クーロン)です。

[q] =A×s=A·s=C

クーロンの法則 F=kq1q2r2 を k について解くと k=Fr2q1q2。N × m² ÷ C² で N·m2C2 です。

[k] =N×m2÷C÷C=N·m2C2=kg·m3A2·s4

クーロンの法則の比例定数が出てくる公式

まとめ
  • クーロンの法則の比例定数とは、2つの電荷が及ぼし合う力の強さを決める定数。
  • 言葉の式 クーロンの法則の比例定数 = 及ぼし合う力 × (電荷の間の距離)² ÷ 片方の電荷 ÷ もう片方の電荷 を単位に置き換えると N·m2C2。
  • 基本単位だけで書くと kg·m3A2·s4。

練習問題:分子と分母を見きわめる

問題文には単位が書いてあります。計算はしなくてかまいません。どの単位が分子(上)に、どの単位が分母(下)に来るかだけを考えて選んでください。

問1クーロンの法則の比例定数は「及ぼし合う力 × (電荷の間の距離)² ÷ 片方の電荷 ÷ もう片方の電荷」で求められます。「及ぼし合う力」[N]、「電荷の間の距離」[m]、「片方の電荷」[C]、「もう片方の電荷」[C] のとき、クーロンの法則の比例定数の単位はどれ?

答えと解説

正解:A N·m2C2

かける量(及ぼし合う力・電荷の間の距離)の単位が分子、割る量(片方の電荷・もう片方の電荷)の単位が分母に来ます。まとめると N·m2C2。

問2クーロンの法則の比例定数 = 及ぼし合う力 × (電荷の間の距離)² ÷ 片方の電荷 ÷ もう片方の電荷 です。「クーロンの法則の比例定数」[N·m2C2]、「電荷の間の距離」[m]、「片方の電荷」[C]、「もう片方の電荷」[C] のとき、「及ぼし合う力」の単位はどれ?

答えと解説

正解:B N·m2C2·C2m2

言葉の式を「及ぼし合う力」について解き直すと「及ぼし合う力 = クーロンの法則の比例定数 × 片方の電荷 × もう片方の電荷 ÷ (電荷の間の距離)²」。単位を入れると N·m2C2·C2m2 = N。

問3クーロンの法則の比例定数 = 及ぼし合う力 × (電荷の間の距離)² ÷ 片方の電荷 ÷ もう片方の電荷 です。「クーロンの法則の比例定数」[N·m2C2]、「及ぼし合う力」[N]、「電荷の間の距離」[m]、「もう片方の電荷」[C] のとき、「片方の電荷」の単位はどれ?

答えと解説

正解:A N·m2N·m2C2·C

言葉の式を「片方の電荷」について解き直すと「片方の電荷 = 及ぼし合う力 × (電荷の間の距離)² ÷ クーロンの法則の比例定数 ÷ もう片方の電荷」。単位を入れると N·m2N·m2C2·C = C。