電磁気定番問題

2つの抵抗を並列につないだときの合成抵抗を、単位と代入で検算する

問題

抵抗値 R₁ と R₂ の抵抗を並列につなぐ。合成抵抗 R を求めよ。

答えR=R1R2R1+R2

答えが出たら、提出する前に2つの方法で確かめます。① 単位で式の形を確かめ、② 特別な値の代入で中身を確かめます。

① 答えの単位で確かめる

求めたいのは電気抵抗 R。単位は Ω(= kg·m2A2·s3)。

使う量の単位:

足し算・引き算でまとめた部分((R1+R2))は、中の項の単位がそろっているので、1つの量として扱えます。

[R1R2R1+R2] =Ω2Ω=kg·m2A2·s3 ○ 一致

単位は kg·m2A2·s3 で一致しました。ただし、これだけでは係数や符号、sin と cos の取り違えはわかりません。

② 特別な値を代入して確かめる

答えがすぐにわかる極端な場合を考え、式に代入して同じ結果になるかを確かめます。

1R₂ → ∞(片方が断線)○ 合う
式に代入するとR → R1
物理的には電流は R₁ にしか流れないので、R₁ だけの回路と同じになるはず
2R₂ = 0(片方が導線でショート)○ 合う
式に代入するとR=0
物理的には電流は抵抗のない導線を通るので、合成抵抗は 0 になるはず
3R₁ = R₂(同じ抵抗)○ 合う
式に代入するとR=R12
物理的には通り道が2倍になるので、抵抗は半分になるはず

どの場合も、物理的に正しい結果になりました。単位と代入の両方を通った答えは、かなり信頼できます。

単位は合うのに間違っている答えを、代入で見抜く

ありがちな答えR=R1+R2
[R1] =Ω=kg·m2A2·s3 ○ 一致
[R2] =Ω=kg·m2A2·s3 ○ 一致

単位は合っているので、①だけでは見抜けません。そこで R₂ = 0(片方が導線でショート) を代入すると、

R₂ = 0 を代入すると R = R₁。導線でショートしているのに、電流が R₁ を通ることになります。R₁ + R₂ は直列の式です。

この問題の検算のコツ

並列は「通り道が増える」ので、合成抵抗はどちらの抵抗よりも小さくなります。代入で確かめると忘れません。

ほかの定番問題

→ 代入で検算する方法と、問題の一覧 → 電気抵抗の単位の意味

よくある質問

抵抗の並列接続の合成抵抗の答えは?
R=R1R2R1+R2 です。
答えが合っているか、どうやって確かめる?
まず単位が Ω になるかを確かめ、次に R₂ → ∞、R₂ = 0、R₁ = R₂ のような特別な値を代入して、物理的に当然の結果になるかを確かめます。
単位が合っていれば正しい?
いいえ。係数、符号、sin と cos の取り違えは単位では見つかりません。このページの「R = R₁ + R₂」のように、単位が合っていても間違っている答えは、代入で見抜きます。