力学難関大レベル

終端速度で抵抗の種類を取り違える

問題

質量 m の物体が、速さ v に比例する抵抗力 kv を受けながら落下する。十分時間がたったときの速さ(終端速度)v を求めよ。重力加速度の大きさを g とする。

ありがちな答えv=mgk

答えの単位で検算する

手順1 求めたい量の単位を確かめる

求めたいのは速度 v。単位は ms。

使える量の単位:

手順2 答えの右辺に単位を当てはめる

数字の係数(2、12、π など)は単位をもたないので無視します。

[mgk] =kg·ms2N·sm=ms × 不一致
手順3 比べる

求めたい量は ms なのに、答えの単位が合いません。この答えはどこかが間違っています。

どこで間違えやすいか

抵抗力が速さの2乗に比例する(kv²)場合の答えと混ざった。比例定数 k の単位が違う(kgs と kgm)ので、単位で区別できる。

正しい答え

正しい答えv=mgk
[mgk] =kg·ms2N·sm=ms ○ 一致

単位が ms になり、求めたい量と一致しました。

単位が合っても、答えが正しいとは限りません(係数や sin・cos の間違いは見つけられません)。ただ、単位が合わなければ必ず間違いなので、見直す場所を絞り込めます。

落下・放物運動・抵抗力のほかのミス

落下・放物運動・抵抗力の検算のコツ

等加速度運動の距離は v0t+12at2 のように項ごとに m になるはず。抵抗力の比例定数は kv 型と kv² 型で単位が違う(kgs と kgm)ので、終端速度の式も区別できます。

→ 落下・放物運動・抵抗力のミスをまとめて見る

→ 速度の単位の意味を調べる → 検算のやり方