電磁気難関大の二次試験で出てくる

電気双極子モーメントの単位 C·m の意味|基本単位で表すと m·A·s

C·m=m·A·s
次元 [L T I]
検算のポイント

答えが電気双極子モーメントなら、右辺の単位は C·m(= m·A·s) になっているはず。ならなければ、どこかが間違っています。

このページでわかること
  • 電気双極子モーメントを言葉でどう言い表すか
  • その言葉を単位に置き換えると、なぜ C·m になるのか

電気双極子モーメントとは? 言葉で意味をつかむ

電気双極子モーメントとは 電荷の大きさと、2つの電荷の間の距離の積。

言葉の式
電気双極子モーメント = 片方の電荷の大きさ × 電荷の間の距離

言葉の式に出てくるそれぞれの言葉は、すでに単位がわかっている量です。言葉を単位に置き換えてみましょう。

言葉何の量か単位
片方の電荷の大きさ電荷(電気量)C
電荷の間の距離長さm
[電気双極子モーメント] =C×m
   =C·m
   =m·A·s

言葉の通りに単位を並べるだけで、C·m が出てきました。

基本単位までたどる

言葉の式に出てきた量も、さらに言葉の式で分解できます。電荷(電気量) → 電気双極子モーメント の順にたどると、すべて基本単位(m・kg・s・A・K・mol・cd)だけで表せます。

電荷は「電流 × 流れた時間」。A に s をかけた A·s が C(クーロン)です。

[q] =A×s=A·s=C

双極子モーメントは「電荷 × 距離」。C に m をかけて C·m です。

[p] =C×m=C·m=m·A·s

電気双極子モーメントが出てくる公式

まとめ
  • 電気双極子モーメントとは、電荷の大きさと、2つの電荷の間の距離の積。
  • 言葉の式 電気双極子モーメント = 片方の電荷の大きさ × 電荷の間の距離 を単位に置き換えると C·m。
  • 基本単位だけで書くと m·A·s。

練習問題:分子と分母を見きわめる

問題文には単位が書いてあります。計算はしなくてかまいません。どの単位が分子(上)に、どの単位が分母(下)に来るかだけを考えて選んでください。

問1電気双極子モーメントは「片方の電荷の大きさ × 電荷の間の距離」で求められます。「片方の電荷の大きさ」[C]、「電荷の間の距離」[m] のとき、電気双極子モーメントの単位はどれ?

答えと解説

正解:B C·m

かける量(片方の電荷の大きさ・電荷の間の距離)の単位が分子、分母に来る単位はありません。まとめると C·m。

問2電場中の双極子が受ける力のモーメント τ=pEsinθ を使います。τ 「力のモーメント(トルク)」[N·m]、E 「電場(電界)」[Vm] のとき、電気双極子モーメント p の単位はどれ?

答えと解説

正解:B N·mVm

式を p について解くと p=τE。分子・分母にそれぞれの単位を入れると N·mVm = N·m2V = C·m。

問3電気双極子モーメント = 片方の電荷の大きさ × 電荷の間の距離 です。「電気双極子モーメント」[C·m]、「電荷の間の距離」[m] のとき、「片方の電荷の大きさ」の単位はどれ?

答えと解説

正解:B C·mm

言葉の式を「片方の電荷の大きさ」について解き直すと「片方の電荷の大きさ = 電気双極子モーメント ÷ 電荷の間の距離」。単位を入れると C·mm = C。