熱・気体難関大の二次試験で出てくる

粒子の流束の単位 1m2·s の意味を言葉から理解する

1m2·s
次元 [L⁻² T⁻¹]
検算のポイント

答えが粒子の流束なら、右辺の単位は 1m2·s になっているはず。ならなければ、どこかが間違っています。

このページでわかること
  • 粒子の流束を言葉でどう言い表すか
  • その言葉を単位に置き換えると、なぜ 1m2·s になるのか

粒子の流束とは? 言葉で意味をつかむ

粒子の流束とは 面積 1 m² を1秒間に通る粒子の数。

言葉の式
粒子の流束 = 通り抜けた粒子の数 ÷ 面積 ÷ かかった時間

言葉の式に出てくるそれぞれの言葉は、すでに単位がわかっている量です。言葉を単位に置き換えてみましょう。

言葉何の量か単位
通り抜けた粒子の数個数・無次元数1(無次元)
面積面積m2
かかった時間時間s
[粒子の流束] =1÷m2÷s
   =1m2·s

言葉の通りに単位を並べるだけで、1m2·s が出てきました。

基本単位までたどる

言葉の式に出てきた量も、さらに言葉の式で分解できます。面積 → 粒子の流束 の順にたどると、すべて基本単位(m・kg・s・A・K・mol・cd)だけで表せます。

面積は長さ×長さなので m² です。

[S] =m2

個数には単位がないので、面積 m² と時間 s で割った 1m2·s が残ります。気体分子運動論で、壁にぶつかる分子の数を数えるときに出てきます。

[Φ] =1÷m2÷s=1m2·s

粒子の流束が出てくる公式

まとめ
  • 粒子の流束とは、面積 1 m² を1秒間に通る粒子の数。
  • 言葉の式 粒子の流束 = 通り抜けた粒子の数 ÷ 面積 ÷ かかった時間 を単位に置き換えると 1m2·s。

練習問題:分子と分母を見きわめる

問題文には単位が書いてあります。計算はしなくてかまいません。どの単位が分子(上)に、どの単位が分母(下)に来るかだけを考えて選んでください。

問1粒子の流束は「通り抜けた粒子の数 ÷ 面積 ÷ かかった時間」で求められます。「通り抜けた粒子の数」[単位なし]、「面積」[m2]、「かかった時間」[s] のとき、粒子の流束の単位はどれ?

答えと解説

正解:C 1m2·s

分子に来る単位はなく(1)、割る量(面積・かかった時間)の単位が分母に来ます。まとめると 1m2·s。

問2粒子の流束と数密度・速さ Φ=nv を使います。n 「数密度」[1m3]、v 「速度」[ms] のとき、粒子の流束 Φ の単位はどれ?

答えと解説

正解:B 1m3·ms

式を Φ について解くと Φ=nv。分子・分母にそれぞれの単位を入れると 1m3·ms = 1m2·s。

問3粒子の流束 = 通り抜けた粒子の数 ÷ 面積 ÷ かかった時間 です。「粒子の流束」[1m2·s]、「かかった時間」[s] のとき、「面積」の単位はどれ?

答えと解説

正解:B 11m2·s·s

言葉の式を「面積」について解き直すと「面積 = 通り抜けた粒子の数 ÷ 粒子の流束 ÷ かかった時間」。単位を入れると 11m2·s·s = m2。