力学定番問題

2本のばねを直列につないだときのばね定数を、単位と代入で検算する

問題

ばね定数 k₁ と k₂ の軽いばねを一直線につなぎ、1本のばねとみなす。全体のばね定数 k を求めよ。

答えk=k1k2k1+k2

答えが出たら、提出する前に2つの方法で確かめます。① 単位で式の形を確かめ、② 特別な値の代入で中身を確かめます。

① 答えの単位で確かめる

求めたいのはばね定数 k。単位は Nm(= kgs2)。

使う量の単位:

足し算・引き算でまとめた部分((k1+k2))は、中の項の単位がそろっているので、1つの量として扱えます。

[k1k2k1+k2] =(Nm)2Nm=kgs2 ○ 一致

単位は kgs2 で一致しました。ただし、これだけでは係数や符号、sin と cos の取り違えはわかりません。

② 特別な値を代入して確かめる

答えがすぐにわかる極端な場合を考え、式に代入して同じ結果になるかを確かめます。

1k₂ → ∞(片方が曲がらない棒)○ 合う
式に代入するとk → k1
物理的には伸びるのは k₁ のばねだけなので、k₁ そのものになるはず
2k₁ = k₂(同じばね)○ 合う
式に代入するとk=k12
物理的には同じばねを2本つなぐと、同じ力で2倍伸びる。ばね定数は半分になるはず

どの場合も、物理的に正しい結果になりました。単位と代入の両方を通った答えは、かなり信頼できます。

単位は合うのに間違っている答えを、代入で見抜く

ありがちな答えk=k1+k2
[k1] =Nm=kgs2 ○ 一致
[k2] =Nm=kgs2 ○ 一致

単位は合っているので、①だけでは見抜けません。そこで k₂ → ∞(片方が曲がらない棒) を代入すると、

k₂ → ∞ を代入すると k → ∞。片方が棒でも、もう片方のばねは伸びるので、全体が伸びなくなることはありません。k₁ + k₂ は並列につないだときの式です。

この問題の検算のコツ

直列・並列の答えは「片方を無限大(棒・断線)にする」「片方を 0 にする」で、どちらの式か判断できます。

ほかの定番問題

→ 代入で検算する方法と、問題の一覧 → ばね定数の単位の意味

よくある質問

ばねの直列接続の合成ばね定数の答えは?
k=k1k2k1+k2 です。
答えが合っているか、どうやって確かめる?
まず単位が Nm になるかを確かめ、次に k₂ → ∞、k₁ = k₂ のような特別な値を代入して、物理的に当然の結果になるかを確かめます。
単位が合っていれば正しい?
いいえ。係数、符号、sin と cos の取り違えは単位では見つかりません。このページの「k = k₁ + k₂」のように、単位が合っていても間違っている答えは、代入で見抜きます。