波・光・量子高校物理・化学で出てくる

プランク定数の単位 J·s の意味|基本単位で表すと kg·m2s

J·s=kg·m2s
次元 [M L² T⁻¹]
検算のポイント

答えがプランク定数なら、右辺の単位は J·s(= kg·m2s) になっているはず。ならなければ、どこかが間違っています。

このページでわかること
  • プランク定数を言葉でどう言い表すか
  • その言葉を単位に置き換えると、なぜ J·s になるのか

プランク定数とは? 言葉で意味をつかむ

プランク定数とは 光子のエネルギーと振動数を結ぶ定数。振動数 1 Hz あたりの光子のエネルギー。

言葉の式
プランク定数 = 光子のエネルギー ÷ 光の振動数

言葉の式に出てくるそれぞれの言葉は、すでに単位がわかっている量です。言葉を単位に置き換えてみましょう。

言葉何の量か単位
光子のエネルギーエネルギー・仕事・熱量J
光の振動数振動数・周波数Hz
[プランク定数] =J÷Hz
   =JHz
   =kg·m2s
   =J·s

言葉の通りに単位を並べるだけで、J·s が出てきました。

基本単位までたどる

言葉の式に出てきた量も、さらに言葉の式で分解できます。速度 → 加速度 → 力 → エネルギー・仕事・熱量 → 振動数・周波数 → プランク定数 の順にたどると、すべて基本単位(m・kg・s・A・K・mol・cd)だけで表せます。

前提:速度・加速度・力・エネルギー・仕事・熱量の単位(知っていれば飛ばしてOK)

速さは「進んだ距離 ÷ かかった時間」。m を s で割って ms です。

[v] =m÷s=ms

加速度は「1秒あたりに速さがどれだけ変わるか」。速さの ms をさらに s で割るので ms2 になります。

[a] =ms÷s=ms2
力 — 運動方程式 F=ma

運動方程式 F = ma で、質量 kg と加速度 ms2 をかけると kg·ms2。この組み合わせに N(ニュートン)という名前がついています。

[F] =kg×ms2=kg·ms2=N

仕事は「力 × 動かした距離」。N に m をかけた N·m に、J(ジュール)という名前がついています。

[W] =N×m=N·m=kg·m2s2=J

振動数は、1回にかかる時間(周期)の逆数です。s をひっくり返して s⁻¹。これを Hz と呼びます。

[f] =1÷s=1s=Hz

光子のエネルギー E = hf から h=Ef。J を Hz(=1s)で割ると、s が分子に上がって J·s になります。

[h] =J÷Hz=JHz=kg·m2s=J·s

よくある間違い:同じ単位でも別の量

次の量は プランク定数 と次元 [M L² T⁻¹] が同じです。単位が一致しても意味が違うことがあるので、検算のときは「何を表す量か」も確かめましょう。

プランク定数が出てくる公式

まとめ
  • プランク定数とは、光子のエネルギーと振動数を結ぶ定数。振動数 1 Hz あたりの光子のエネルギー。
  • 言葉の式 プランク定数 = 光子のエネルギー ÷ 光の振動数 を単位に置き換えると JHz。
  • 基本単位だけで書くと kg·m2s。

練習問題:分子と分母を見きわめる

問題文には単位が書いてあります。計算はしなくてかまいません。どの単位が分子(上)に、どの単位が分母(下)に来るかだけを考えて選んでください。

問1プランク定数は「光子のエネルギー ÷ 光の振動数」で求められます。「光子のエネルギー」[J]、「光の振動数」[Hz] のとき、プランク定数の単位はどれ?

答えと解説

正解:C JHz

かける量(光子のエネルギー)の単位が分子、割る量(光の振動数)の単位が分母に来ます。まとめると JHz = J·s。

問2ド・ブロイ波長 λ=hp を使います。λ 「長さ」[m]、p 「運動量」[kg·ms] のとき、プランク定数 h の単位はどれ?

答えと解説

正解:C m·kg·ms

式を h について解くと h=λp。分子・分母にそれぞれの単位を入れると m·kg·ms = kg·m2s = J·s。

問3プランク定数 = 光子のエネルギー ÷ 光の振動数 です。「プランク定数」[J·s]、「光の振動数」[Hz] のとき、「光子のエネルギー」の単位はどれ?

答えと解説

正解:B (J·s)·Hz

言葉の式を「光子のエネルギー」について解き直すと「光子のエネルギー = プランク定数 × 光の振動数」。単位を入れると (J·s)·Hz = J·s·Hz = J。