力学難関大の二次試験で出てくる

角加速度の単位 rads2 の意味|基本単位で表すと 1s2

rads2=1s2
次元 [T⁻²]
検算のポイント

答えが角加速度なら、右辺の単位は rads2(= 1s2) になっているはず。ならなければ、どこかが間違っています。

このページでわかること
  • 角加速度を言葉でどう言い表すか
  • その言葉を単位に置き換えると、なぜ rads2 になるのか
  • rads2 のいろいろな書き方と、その根拠になる公式

角加速度とは? 言葉で意味をつかむ

角加速度とは 1秒あたりに角速度がどれだけ変わるか。

言葉の式
角加速度 = 角速度の変化 ÷ かかった時間

言葉の式に出てくるそれぞれの言葉は、すでに単位がわかっている量です。言葉を単位に置き換えてみましょう。

言葉何の量か単位
角速度の変化角速度rads
かかった時間時間s
[角加速度] =rads÷s
   =rads2
   =1s2

言葉の通りに単位を並べるだけで、rads2 が出てきました。

基本単位までたどる

言葉の式に出てきた量も、さらに言葉の式で分解できます。角度(平面角) → 角速度 → 角加速度 の順にたどると、すべて基本単位(m・kg・s・A・K・mol・cd)だけで表せます。

角度(ラジアン)は「弧の長さ ÷ 半径」で決めます。m を m で割るので単位は消えてしまい、rad は実は次元をもちません。

[θ] =m÷m=1=rad

角速度は「1秒あたりに回る角度」。rad を s で割って rads です。rad は次元をもたないので、次元だけ見れば s⁻¹ になります。

[ω] =rad÷s=rads=1s

角加速度は、角速度が1秒あたりどれだけ変わるか。rads をもう一度 s で割って rads2 です。

[α] =rads÷s=rads2=1s2

rads2 の別の書き方

同じ量でも、使う公式によって単位の見え方が変わります。どれも基本単位にすると一致します。

書き方根拠になる公式
rads2=Nm·kg回転の運動方程式
τ=Iα

角加速度が出てくる公式

まとめ
  • 角加速度とは、1秒あたりに角速度がどれだけ変わるか。
  • 言葉の式 角加速度 = 角速度の変化 ÷ かかった時間 を単位に置き換えると rads2。
  • 基本単位だけで書くと 1s2。

練習問題:分子と分母を見きわめる

問題文には単位が書いてあります。計算はしなくてかまいません。どの単位が分子(上)に、どの単位が分母(下)に来るかだけを考えて選んでください。

問1角加速度は「角速度の変化 ÷ かかった時間」で求められます。「角速度の変化」[rads]、「かかった時間」[s] のとき、角加速度の単位はどれ?

答えと解説

正解:C radss

かける量(角速度の変化)の単位が分子、割る量(かかった時間)の単位が分母に来ます。まとめると radss = rads2。

問2回転の運動方程式 τ=Iα を使います。τ 「力のモーメント(トルク)」[N·m]、I 「慣性モーメント」[kg·m2] のとき、角加速度 α の単位はどれ?

答えと解説

正解:A N·mkg·m2

式を α について解くと α=τI。分子・分母にそれぞれの単位を入れると N·mkg·m2 = Nm·kg = rads2。

問3角加速度 = 角速度の変化 ÷ かかった時間 です。「角加速度」[rads2]、「かかった時間」[s] のとき、「角速度の変化」の単位はどれ?

答えと解説

正解:B rads2·s

言葉の式を「角速度の変化」について解き直すと「角速度の変化 = 角加速度 × かかった時間」。単位を入れると rads2·s = rads。